物語設定をつくる10の確認事項

こんにちは!

駆け出しストーリープランナーのマイキーです!

誰もが憧れる、成功者の ”サクセスストーリー”。そんな ”サクセスストーリー” を自分も手に入れたい!と思うなら、いっそのこと成功する前に作っちゃえ!というブログを先日書いた。

>> 2010年8月7日 “サクセスストーリー”の作り方

それじゃ、実際に ”サクセスストーリー” を作っていくぞー!ってやる気を出してみたんだけど、具体的に何から始めていったらいいの?と、早速壁にぶつかってしまったので、またまたいつものように考えながらブログを書いて答えを探してみる事に。

■とりあえず、はじめに主人公を定める。


“サクセスストーリー”となる物語をつくるにあたって、まず一番初めにやらなきゃいけないなと思ったのが、物語の設定を明確にしていくこと。昔話の「桃太郎」でいう、「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおりました。」という部分。物語の導入となる部分があいまいだと、物語を通じて手に入れる成功も何なのかあいまいになってしまいそうだし。

そこでまず、「誰の」物語なのかを明確にしてみることに。つまり物語の主人公。サクセスストーリーの最後に「成功」を手に入れる幸せ者が誰なのか、一人なのか、二人なのか、チームなのか、会社なのか、それを定義すると、「あ、もっとこれも知りたいかも」と疑問がふつふつと湧いてた。

■次に、主人公の現状と主人公を取り巻く環境について考える。


物語の主人公が決まったら、次にその主人公がどんな時代の、どんな場所で、どんな事をやっているのかについて明確にしたくなってきた。ちょっと固めに言うと、5W1Hを明確にするって感じ。桃太郎で例えるなら、物語の導入部分から想像できる世界全て。おじいさんとおばあさんが暮らしてる時代から、住んでる家、着ている服、食べてるもの、芝刈りに行った山の荒れ具合から、洗濯に行く川の水量などなど、主人公を取り巻く環境が具体的にイメージできればできる程、物語の世界が頭の中に広がっていく。

そっか、ここまで書いてきてちょっとわかった。物語を書き始めるにあたって一番初めにやる事は、物語の内容を全く知らない読み手に、物語の背景を伝えて、物語の世界へ「さぁ、こちらへどうぞ」と招待することなのかも。それは、物語の前提となる「設定」を伝える事なんだ。

■物語設定をつくる10の確認事項


それじゃ、そんな物語の前提となる「設定」をどう作っていったらいいか。主人公と主人公を取り巻く環境について、少なくとも何を知りたいか、、、って考えながら知りたい事リストを作ってみるとちょうど10個ほどできた。

1. 主人公について
 1-1. 起源 主人公の起源。どんな環境の中で、どんな想いを持って生まれたのか。桃太郎でいうと、「川から流れてきた桃から生まれる」ところ。会社でいうと、創業時。
 1-2. 経緯 生まれてから現在に至るまでの過程。桃太郎でいうと「おじいさんとおばあさんに大切にされながらすくすくと育った」。会社でいうと、創業から現在まで。
 1-3. 現状 主人公の現状。どんな考えを持ち、何をしようとしているのか。桃太郎でいうと、「りっぱな青年になり、人々を脅かす鬼を退治しに行こうとしている」状態。会社でいうと、現在の自社の状況。

2. 環境について
 2-1. 環境 主人公が所属する環境。桃太郎でいうと、「昔々の日本のとある町」。会社でいうと、所属している業界・市場。
 2-2. 歴史 主人公が所属する環境の歴史。桃太郎でいうと、「鬼が町に来ては暴れている状況が長く続いていること」。会社でいうと、所属している業界・市場の起源から現在までの変遷。

3. 登場人物について
 3-1. 顧客 主人公が価値を提供する対象。桃太郎でいうと、「おじいさんとおばあさんを含む、鬼に脅かされている人々」。会社でいうと、商品・サービスを提供しているお客様。
 3-2. 関係者 主人公と共に価値づくりをおこなう者。桃太郎でいう「いぬ、さる、きじ」。会社でいうと、ステークホルダー
 3-3. 競合 主人公の価値提供を妨げる者。桃太郎でいうと、ちょっと違うかもしれないけど「鬼」。会社でいうと、類似する価値を提供している競合他社。

4. 課題と希望について
 4-1. 課題 主人公が頭を悩ませている問題。桃太郎でいうと、「鬼が人々を脅かしている状況」。会社でいうと様々かもしれないけど、例えば「売上高の減少」「成長の鈍化」「新興企業の脅威」かな。
 4-2. 希望 主人公の望む未来。桃太郎でいうと、「鬼のいない平和な世界」。会社で言うと、課題を乗り越えた先にある成功。

まだかなり突っ込みどころ満載なリストだけど、たたき台ということで(汗)。ただ、大体この10個くらいの要素が明確になれば、物語の読み手に「これは、こんな内容の物語なんだな」と事前に想像してもらう事ができるんじゃないかな。

■まとめ


サクセスストーリーという物語をつくるために、最初に何から始めたらいいかという疑問から、まず物語の背景となる「設定」を明確にすることが必要だということが見えてきた。振り返ってみると、物語の「起承転結」となる「起」の部分がここなのかな。

物語の「起」= 物語の背景(物語設定)

そして、さっきの確認事項の最後に挙げた主人公の「希望」を実現するために、いくつもの「課題」を乗り越えていく物語が、最終的にサクセスストーリーになっていくんだろうな。